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  • 院長 田中康文

青二才


私は自分自身に対して「何才になっても、青二才なんだから、挑戦あるのみ!」と言い聞かせています。 この「青二才」は「若くて未熟である」という意味ですが、自分を謙遜したり、相手を叱咤激励したりするときに使います。たとえば

「まだまだ、青二才ですので、ご指導、よろしくお願いいたします」 「青二才ですが、やる気は、先輩にも負けませんよ」 「青二才にしては、なかなか根性があるね」 などと使います。

この「青」というのは、未熟であるという意味を表しています。 青春という言葉があります。若い時代に、夢や希望に満ちあふれている時代のこと。心は大人以上に夢や希望にあふれているのに、精神はまだまだ未熟な時代のことを言っています。また、青臭いと言う言葉も、若くて未熟な意味で使います。「二才」は経験が浅いという意味で使われています。 その語源は諸説ありますが、その1つに魚の呼び名からきているという説があります。

ボラという出世魚がいますが、出世魚とは、成長とともに呼び名が変わる魚のことです。 ボラは、オボコ⇒スバシリ⇒イナ⇒ボラ⇒トドと呼び名が変わります。二歳の頃はまだ成長の途中で、出世前の稚魚のころを、「二才魚」と呼ばれることがあります。つまり、出世前の経験が浅くて未熟な魚から「青二才」という言葉が生まれたと言う説。

もう1つは日本の古語の「新背(にいせ)」からきているという説があります。 日本の古語で、「夫」のことを「背(せ)」と言っていました。さらに、青年のことを「新背(にいせ)」と言っていました。そして、ニイセと言っていたのが呼び方が変化し、ニサイ(二才)になったという由来の説です。

このように「青二才」は男性に対して使う言葉で、女性には使いません。

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