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  • 院長 田䞭康文

クロヌン病


口腔から肛門たで消化管のあらゆる堎所に炎症が起こる炎症性腞疟患です。 特に小腞から倧腞にかけお、瞊走朰瘍や敷石状粘膜が䞍連続に存圚し、腞管壁の党局にわたっお、粘膜から筋肉局たで、深い朰瘍性病倉を起こす難病ずいわれおいたす。

発症幎霢は1020歳代の若幎者に倚く、男女比が21ず男性に倚い病気です。 喫煙やピルの服甚で、発症しやすくなるこずが知られおいたす。 䞻な症状は、出血を䌎う䞋痢、腹痛、発熱、食欲䞍振、疲劎感、䜓重枛少、口内炎などがありたす。たた、消化管以倖に、関節炎、結節性玅斑、虹圩炎などがみられるこずもありたす。

同じ炎症性腞疟患でも朰瘍性倧腞炎は倧腞に限定的である点がクロヌン病ず倧きく異なりたす。 このようなクロヌン病、朰瘍性倧腞炎はずもに原因䞍明ですが自己免疫疟患の぀ず考えられおいたす。 西掋医孊的にはステロむド剀、免疫抑制薬、䞋痢止めなどが䜿われおいたすが難治性であるこずには倉わりありたせん。 挢方的にはクロヌン病特有の䞋痢症状は䞻に脟胃気虚胃腞機胜党䜓が匱たった状態によるずいわれおいたす。しかし、激しい腹痛や悪臭の䞋痢䟿は倚くの堎合、湿熱の関䞎が瀺唆されおいたす。

湿ずは身䜓内においお有効掻甚されない䜙分な氎分で、脟胃気虚によっっお産み出される病的物質です。この湿の長期間の攟眮やストレスなどによっお熱を垯びたものが湿熱です。 したがっお、基本的にクロヌン病の根本には脟胃気虚があり、さらに脟胃気虚などによっお生み出された湿熱がクロヌン病特有の症状を起こしおいるず考えられたす。

挢方的には䞻に煎じ藥が甚いられたす。 人参、黄耆、倧棗、癜朮、甘草などで脟胃の気を補い、茯苓、猪苓、沢瀉、蒌朮などで、䞋痢などの氎分をさばき、黄連、オりゎン、黄柏、山梔子などで熱を冷たしたす。

クロヌン病は完治するこずは、難しいのですが、䞋痢や腹痛などの䞍快な症状を挢方を甚いお、少しず぀軜快しおいくのは可胜ですので、是非床挢方薬を詊しお頂きたいず思いたす。


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