私もかつては漢方薬って本当に効くの?と思っていたことがありました。 しかし、漢方の勉強を本格的におこなってから、今までどこへ行ってもよくならなかった症状が比較的短期間に非常によくなることをしばしば経験しています。
このような漢方の世界を分かりやすく説明してみます。
漢方の特徴をを一言で言うと整体観と陰陽の考え方です。
整体観とは「自然の中にヒトがいる、ヒトの中に自然がある」という考え方です。
太陽のような存在が体の中にもあり、外に湖があれば、体の中にも潤すものがある
土で植物が育つように、体の中にも物を育てる役目を持っているものがある
マグマのような熱くエネルギーを持った存在が体の下腹部にもある
このような体の中の小宇宙と外の自然界とのバランスが崩れると病気になります。
・体の中の水分が多すぎるヒトは、雨が降る前日や当日に体が重くなり ・体の中の熱が多すぎるヒトは暑い夏に体調を崩したり、ストーブに当たると上半身が熱く火照る 漢方ではこのような余分な水分や熱を取り除いてバランスを保つようにします。
一方、陰陽とは、太陽と月のように、すべてのものを互いに対立した性質を持つ2つの要素に分けるものです。
昼は陽の時間帯、体を動かし、汗をかきます。
夜は陰の時間帯、体を休め、体に潤いを与えます。
陰の時間帯に活動すると陰が少なくなり、陽が多くなります。その結果、寝汗をかいたり、夜に体が火照るようになるのです。
漢方ではこの場合、潤いの陰を補い、余分な熱を冷ます薬を選びます。
このように整体観や陰陽など、調和を大切にする漢方とデータを重視する西洋医学とは大きな違いがあるのです。
(2018年4月)