• 院長 田中康文

尋常性乾癬


尋常性乾癬()は炎症性角化症の1つで、表皮の肥厚と異常な角化が起こる現象です。

皮膚上皮細胞の分裂速度が高まって、ターンオーバーが亢進して、皮膚が赤く盛り上がる「紅斑」、細かいカサブタのような鱗屑(リンセツ)落屑(ラクセツ)(フケのようにボロボロとはがれ落ちる)が見られ、激しいかゆみを伴い、皮膚科で治療しても完治する事が難しい、原因不明の病気と言われています。

全身どこにでも出ますが、頭皮と肘頭・膝頭・腰の周りなどの擦過部位に出やすいようです。

日本国内の患者数は5万人から10万人と推計されており、よくみられる皮膚疾患の1つですが、根本治療は確立されておらず、対症療法が行われていますが、治療に抵抗して慢性に経過する例が多いようです。

しかし、漢方薬、特に煎じ薬で治療すれば、ほとんど完治させることができると私は感じています。

その一例を提示します。

患者さんは72歳男性で、10数年前から大学病院の皮膚科など、数軒の皮膚科を受診し、ステロイド剤の塗布やUVAを照射されたり、色々と治療を試されましたが、少し軽快した程度で、すぐにまた再発するため、薬局の紹介で漢方を求めて来院されました。

顔と胸、腹部を除いて、全身に赤く盛り上がった紅斑、落屑などがみられ、かなりかゆがっていましたので、最初から、かゆみを取る生薬と熱を冷ます生薬を含んだ煎じ薬と、ステロイドなどを処方しました。

約2か月半後にはほとんどかゆみは取れ、赤みもなくなり、生活が大変楽になったと喜ばれていました。

初診から3か月以降は来院されていません。

このように漢方薬、特に煎じ薬を用いれば、かなり短期間でよくなる病と実感しています。

皮膚の病気で悩まれている方は是非一度漢方薬を試されてはいかがでしょうか?

人生がパッと明るくなると思います。

※この記事は2012年2月に作成し、2018年5月に一部追記・修正しました。


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住所
栃木県下野市
文教1-2-28