東洋医学では気血水(きけつすい)とか
気血津液(きけつしんえき)という言葉をよく使います。
今回はこのうちの「気」について、気は本当に存在するのかという疑問についてお話をしますね。
この気は元気がないとか、気合いを入れるとか、気が張っているとか、
普通の会話に「気」がよく使われます。
この「気」は私達の体の中だけでなく、
自然階にも流れたり、
動いたりしています。
でも、「気」は見えないのでその存在を疑問視する人がいます。
しかし、気が物体と一緒に動けば確実に存在することが分かります。
たとえば、水蒸気・・・。
鍋に水を入れただけではそこに水が止まっているだけです。
しかしガスに火をつけて鍋を温めると水蒸気が発して、
鍋の蓋を飛ばします。
その力が「気」です。
同じように電気が部屋の中を走っていても分かりませんが、
ストーブをつけるとか、電灯をつけるとかすると、
電気が走っていたことが分かります。
この電気の「気」が気です。
このように「気」は物体を介せばその存在を実感できます。
私達の体の中も水とか血とかが気とともに動けば
その存在は分かります。
緊張すると汗をかいたり、空気を大きく吸って、
息をこらしてその気を手足の末端に
送るようにすると、手足が少し暖かく感じることがあります。
これは気とともに血が
手足の末端に送られたからです。
すなわち、気は存在するんですよ。
(原稿作成日:2012.10.14)