住所
栃木県下野市
文教1-2-28
  • 院長 田中康文

東西医学の成り立ち


西洋医学はヨーロッパやアメリカなどの西洋の国で生み出され発展して来た医学です。

このような西洋のヒトは動物を狩猟して食物としています。

動物を効率よく捕らえるためにはその動物の行動パターンを知る必要があります。

そのためには分析が必要です。

従って、西洋では分析を主にした学問が発展してきたのだろうと思います。

一方、アジアなどの東洋のヒトは水田で稲作をしたり、海から魚や貝などを取って、自然との調和の中で生活しています。

従って、東洋のヒトは自然との調和を大切にし、「自然の中にヒトがいる、ヒトの中に自然がある」という整体観や、自然界から採取した生薬を組み合わせた漢方が発展して来たのだろうと思います。

医学は西洋医学、医療は東洋医学とよく言われています。

この言葉の意味は医学は深く、細かく分析して病の原因を追求して行きますが、医療は目の前の症状を医術で治療して行きという意味で、そのためには多くの経験が必要です。

西洋医学は確かに分析に優れ、肺炎などの感染症に対して抗生物質を使って治したり、ガンなどを手術で摘出したりして、急性期の疾患には威力を発揮しますが、多くの経験が必要な慢性疾患には弱く、東洋医学は慢性疾患の治療を主としています。

人間の脳は左脳と右脳の2つの半球で構成されています。

左脳は行動や言動など、分析を主とした能力と深く関係していると言われています。

一方、右脳は感情や空間など、周囲との調和を計る能力に優れていますが、昔、左脳は優位半球、右脳は劣位半休と呼ばれていました。

しかし、右脳は決して左腦より劣っているのではなく、むしろ豊かな、人間らしく生きるための脳と思われます。

このように脳は分析脳である左脳と調和脳である右脳の2つの半球で構成されており、医学も分析医学の西洋医学と調和医学の東洋医学がうまく組み合わさって発展できればと願っています。

(2018年5月)


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